押したことがある
2016年08月18日

お隣の90代の女性は、つい2か月前まで、ひとりでコンビニに出かけ、昼間は歩いて近所のディサービスに出かけて行って、お茶をしておしゃべりして楽しく過ごし、また歩いてとことこ帰ってくるほどの元気な老婦人だった。
何度か、ドアに鍵を差し込んだままだったのを気が付いて、インターフォンを押したことがある。ちゃきちゃきの江戸っ子風、粋な老婦人は「あら~呆けちゃったのかしら、いや~ね。ありがとう」と答えていた。
が、その後数週間くらいたっただろうか。覇気のない様子で、外でお迎えの車を待っていると言って「わんちゃん、可愛いねぇ」と、私が抱いている犬の頭をなでていたのだが、まもなく姿が見えなくなった。
粋で鯔背な雰囲気が消えていたので、ご病気なのかと思っていた。この、お隣の90老婦人が、特別養護老人ホームに入居したことは、下の80老婦人から最近聞いた話。
老婦人に、どうも縁がある人生のようだと、出会いかかわってきた数名の老婦人のことが頭をかすめる熱帯夜。
80老婦人。一昨日、ドアに鍵を差したまま一晩過ごしたようだ。朝、インターフォンを押してお知らせした。
この冬、新橋演舞場で「三婆」が公演されるらしい。三益愛子さん、田中絹代さん、小暮美千代さんの三婆は、のちにテレビやレンタルビデオで観たがパワフルな三婆。
今回の舞台は、大竹しのぶさん、渡辺えりさん、キムラ緑子さん。こちらもなかなか個性的でパワーあるキャスティング。